ロビンさんのワクワク研究室

ワクワク・トキメキ・ほっと一息。

ソラマチ大道芸フェスティバル2016 を観て来ました。

ソラマチ大道芸は毎週土日祝に行われているのですが、今回観に行ったのはのべ70組の大道芸人が出演したソラマチ大道芸フェスティバルです。好きなジャンルのものを選んで効率よく廻り、いいお天気の下、好きな大道芸を満喫!元気をもらいました。

 

 ZANGE  ダンス&ジャグリング

 f:id:robinwakulabo:20160515162657j:plain

ザンゲ、さんと読むそうです。大阪から来ました、とおっしゃっていました。プログラムの出演者紹介に「ダンスパフォーマンス」と書いてあったので興味を持ち、観に行きました。私の好きなアニメーションダンスの不思議な動きを取り入れたパフォーマンスが観られてうれしかったな。水晶の玉を手の平に乗せてくるくる🌀くるくる🌀

 

 to R mansion  コメディマイムシアター 

f:id:robinwakulabo:20160515164031j:plain

f:id:robinwakulabo:20160515164052j:plain

to R はもう何度も拝見しているのですが、同じ演目でも毎回工夫されていて常に進化する努力を怠らないグループです。メンバーを変更しての新生 to R。

私が好きなのは、今回写真には撮れませんでしたが、首無し男のムッシューというキャラクターです。スーツ姿なんだけど首から上が無いんです。

上の写真はあやとりの技術を取り入れた場面。下の写真はドライブの場面。

投げ銭の時にメンバーのはなびさんが握手の手を差し出してくださり、私が「 to R Tシャツを着て着ましたヨ(^_-)-☆」と言ったら「うれしい!」と喜んでくれました。 

 

ペッピ・ザ・クラウン クラウニング

 f:id:robinwakulabo:20160515165509j:plain

f:id:robinwakulabo:20160515165526j:plain

Pierrot(Clown )が好きです。でもPierrotなら何でもいいわけではなくて、これといったはっきりした基準があるわけでは無いけれど「好きなタイプのPierrot」と「そうではないPierrrot」があります。今回は前者でした。

赤鼻に爪先の大きい靴がとてもお似合いの、PierrotらしいPierrotでした。表情豊かで表現力凄いな〜、と思っていたら、「マルセル・マルソーに師事した経験も持つ」とあった。バルーンの手際の良さもお見事。楽しくて、嬉しくて、「私、子供の頃からずっと変わらずPierrotが好きだったなー。今大人になってパントマイム習ったりしてるしなー。好きなんだよなー」ということを再確認して、笑いながらちょびっと泣いた。また会いたい。

 

山本光洋 コメディシアター 

f:id:robinwakulabo:20160515170842j:plain

お名前は存じあげていましたが、観るのは初めまして。どんな感じでパントマイムを繰り出すのかなぁ〜?と興味津々でしたが、今回は“馬鹿馬鹿しい系”が多かったかな。手品も取り入れていました。お上手でした。客上げも容赦なかったです^^;

私の好きなロボットもちょこっとやってくださって、個人的にはできればもっとロボットマイムが観たかったなぁ!

日曜日よりの使者

日曜日よりの使者

   

 

 

支援のセンス湧くラボ:服薬管理のお話

自閉症に関連した専門資格を取得する際に、働きながら学んだ大学で、医療の単位も取りました。自閉症てんかん発作やそのお薬に関して、専門的に学べる場は少ないそうで、とても貴重な学びの時間となりました。

 

障害者福祉施設では、何らかの服薬をされている利用者さんが多いですね。 

 

施設は、どの様に服薬管理をしていますか。

 

「うちには看護師がいるから」。えっ?任せきり???

服薬や体調管理は看護師に任せきりで他の支援員はノータッチ、 どんな薬をどう飲んでいるか知りません?それで本当にいいのでしょうか? 医師も看護師も医療系の国家資格ではあるけれど、得意分野は人それぞれです。精神科系に詳しい医療関係者もいれば、そうでない人もいます。新しく来た看護師さんより知的障害児者と永く関わってきた支援員や介護福祉士のほうがてんかんについての専門的知識を持っていた、といった現場も実際にありました。資格が全てではありません。服薬管理に関して言えば、私はスタッフ全員が知識・情報を共有する必要があると考えます。例えば、実際はその看護師が休む日もありますよね。緊急時の他の利用者の対応をしていて、今日は昼食後の服薬管理ができないや、ということだってありうるのです。

飲んでいる薬が与える作用・副作用も知識として頭の片隅に入れておくのといないのでは支援に違いは出ないでしょうか?

 

 「安全に管理👌」すること

当たり前のことだけどできていなかったりしていませんか?

利用者さんの服薬について、

☓ 記憶が頼り という現場がありました。

◎ 誰が見てもわかるように管理 することが事故を防ぐために必要です。

  どんな情報が必要?

    利用者名

    薬の名前と何の薬か

    いつ どのタイミングで

    何錠 飲むか

 

毎度Wチェックで。

スタッフが事故を防ぐためにできるシンプルなことです。でも、Wチェックしている現場はどのくらいあるかな?飲み間違い・飲み忘れで発作などの事故が起きてからでは遅いのです。人間は、間違えるものだから。大事なことは、Wチェック。

 

必要十分な量の水で飲んでいるか も見ましょう。

錠剤が喉に引っかかったり途中でつかえて粘膜を痛めたりしないように、それから効果的にお薬が作用するために。

 

「医者じゃないんだから」何も言っちゃいけない???

てんかんのお薬、安定剤、眠剤など毎日大量に服薬されているAさんがいました。Aさんは年に1〜2回、突然精神不安定になることがあって、昨日まで親しくおしゃべりしていた相手をある日突然「◯◯◯◯。▲▲▲▲。こういうところが嫌だ」と急に批判し避け出す。 相手は同じ場合もあるが、別の人物がターゲットになることもある。それまで、支援員がターゲットとなった時は、支援員には落ち度が無い時でも、Aさんに「ごめんね」と謝るという “間違った対応”  をどの支援員もとってきた。

その対応はなぜ間違っているのか?

謝ってその支援員とは関係が戻っても、その後もターゲットを変えて同様の急変を何度も繰り返している(その方法では効果が無い、ということ)。

「支援員は悪くないのに謝って収束」というやり方は、Aさんに施設スタッフがコントロールされている状態だ、ということを施設側がわかっていない。

施設によっては、本来は指導の現場でありながら専門性を持ったスタッフがほとんどおらず、利用者家族から乗り込まれてクレームになるのを恐れ、ひたすらお客様としての対応に終始するところも多い。Aさんのケースも同様でした。

 

ある時、私は、Aさんが主治医から処方された薬を指示通りのタイミングで飲んでいないことに気付きました。それとなく声を掛けます。すると「看護師でもないのに」とクレームをつけ、避け出しました。ターゲットを変えてきた瞬間です。

以前からAさんが精神系のお薬を大量に飲んでいるにも関わらず、毎晩の様に晩酌をしていることを気に掛けていました。お酒は嗜好品であるから、医者ももしかしたら呑むなとは言わないかもしれない。でもあれだけの服薬量だからその呑み方には一言あるはずだ。

私は他の利用者の支援同様に分析を始めました。私は、と書いたのは、その施設には共に「まず分析」しようとするスタッフが皆無だったからでした。Aさんは、どんな時に急変するか?「あ、今回急変したのは宿泊直後だ」。2泊3日の泊まりの訓練を終えて、さようならと見送るまでは笑顔で親しく話ができていた。その後からだ。何があったか?

そこで気付くのです。Aさんは他の誰よりも、スタッフよりもたくさんの日本酒をお土産として買って帰ったこと。自分では持ち運ぶのにも一苦労なくらいの量。処方されている大量の精神系のお薬と、大量の日本酒。共依存関係の母と3日振りに会って、、、。このことと年に1〜2回繰り返される、原因がよくわからない精神の急変って、関係あるのでは、、、。

Aさんとご家族、上司は言いました。

「医者でもないのに」

「その主治医に、Aさんが毎晩の様に晩酌していることは伝わっていますか?それが問題なんです。」

その後、主治医にアルコールのことを話していないから伝わっていない、ということがわかりました。話していないということは、隠していたわけです。隠していたということは、後ろめたい気持ちがあったということでしょう。

上司は介入の技術を持っておらず、Aさんに「その職員と話をしたくないならしなくていい」と間違った対応を続けたため、Aさんは大勢の施設スタッフや利用者の前で長期に渡りターゲットを無視し続けることになってしまいました。

「こんなにこじらせたのは君が初めてだ」この言葉は、このケースを解決・改善するのに役立ったでしょうか。当事者の誰も幸せにしていません。こじらせたのは「そのスタッフと話をしなくてもいい」と言ってコミュニケーションを断ち切るだけという事態を悪化させる間違った方法を上司がとったからでした。目立つところに円形脱毛ができ、治るまでにはその施設を後にしてから、かなり日にちがかかりました(スーパーバイザーが居ない福祉施設で苦しい思いを経験した職員さんは日本中にたくさんいることだと思います)。

「Aさんはこれからも繰り返すのか。適切な支援で改善できるのに」

気掛かりなのは、適切な支援を受けられないためにより良い人間関係を築けないまま過ちを繰り返し歳を重ねていくAさんと、新たにターゲットにされるであろうスタッフのことです。

このような人間関係に支障をきたす方のケースでも、解決・改善する方法はあります。(?_?)ヒント:①このケースで解決・改善するために動くのは上司です。②恋愛テクニックを応用します。健全な方法ですよ!ナニソレ?ワカッタアナタハセンスガアリマス。

 

副作用との兼ね合いを見る

医者でもないのに、と暴言を吐かれましたが、必要なことなので書きますよ^^;

お薬は、副作用との兼ね合いです。施設スタッフ、支援員はその点に気を付けながら利用者さんの様子を見て、ご家族に伝える必要があります。

知的障害児者の場合、ご本人はそのお薬を飲んでどんな感じがするのか、いいこと・困ること正確に伝えられないケースは多いからです。

ご家族は、朝と夜と休日は利用者さんの様子を見ることができます。朝の目覚めの様子、夜の寝付きの様子については施設スタッフよりご家族のほうが詳しくご存知でしょう。

平日の日中、この長時間の様子は支援員が見ているのです。別の言い方をすれば、平日の日中の様子は、本人以外だと支援員しか言えないのです。

副作用との兼ね合い、とは具体的にどういうことか?

その副作用はその方の日常生活に支障をきたすレベルかどうか?ってことです。

例えば、日中過ごす場が作業所の類いであれば、「作業するにはちょっとつらそうな眠気レベル」なのか、「多少眠そうだけどなんとか作業はミス無く仕上げられるレベル」なのか。便が固くなったけど「食事や水分の摂り方の工夫でコントロールし、腹痛も無く活動できるレベル」なのか、「これまでと比べネガティブになりがち。おなかも張って痛そうにしておなかをさすってる。笑顔では活動できていないレベル」なのか。先に挙げたケースのように「原因不明で急変し被害妄想等が出て人間関係に支障をきたすことを繰り返している」も、精神のお薬を処方されている方の場合は、お医者様に何らかの方法で伝わっていて欲しい情報でしょう(血液検査の結果は身体の情報だけです。人は、人との関わりの中で生きていくわけですから精神・情緒の面もおろそかにはできないのです)。本人や家族はアルコールのことだけでなく人間関係に支障をきたしていることも、後ろめたくて大事な情報でありながら伝えていないこともあります。医者にかかっているのだからそれで問題ない・任せておけばいい、ではないのだと考えます。そんなの、プロの支援員としてはおさぼりではないですか。

面倒なことには手を出さない上司・支援技術が未熟な上司は「家族が隠してるのに施設から言えないだろ」と自分の勉強不足を棚に上げて逃げるかもしれません。いやいや、お医者さんへの伝え方もいろんな方法がありますよ。(?_?)ヒント:施設が主治医に直接言わなくても、家族や本人が自ら話す方法を考えてみてください。要は言い方です。ワカッタカナ?ワカッタアナタハセンスガアリマス。

 

その方法を続けて改善が見られない・同じ過ちを繰り返すなら、その方法は効果がないということ。

良い方法はそんなに長期間「様子を見ましょう」の必要はなく、わりと早くに結果が出ます。

支援(^_-)-☆

 

トランジスタ・ラジオ

トランジスタ・ラジオ

   

 

支援のセンス湧くラボ:虐待防止 ③提案

施設職員による利用者への虐待を防ぐにはどうしたらいいでしょうか?

そもそもなぜ支援の場で虐待が生まれてしまうのでしょうか?

障害者福祉施設で実際に十数年支援業務を行ってきて、見えてきたことがあります。

 

◯まずは言葉遣いから

今すぐに始められ、しかも効果の出やすい方法は、言葉遣いを丁寧にすることです。

人は、丁寧な言葉で接してもらうと、「自分は大切に扱われているんだ」と感じます。

「〜しましょうか」「〜しませんか」

こちらのお願いごとも聞き入れてもらいやすくなり支援がスムーズに進むというメリットもあります。乱暴な言葉で話し掛けると行動も乱暴になりがちですが、逆に丁寧な言葉で話し掛けると、行動も丁寧に進めやすくなります。感情的な態度はプロとして恥ずかしいことを理解しましょう。スタッフが常に丁寧な言葉で接しているとそのスタッフ自身一日気分よくお仕事できるものですし、スタッフの接し方が変わると利用者さんの表情態度も穏やかになります。支援がスムーズになることを実感できるでしょう。丁寧な言葉遣いを現場スタッフだけに指示するだけでは不十分です。上司が、管理職が、率先して利用者さんに対して常に相手の人格を尊重した言葉遣いを当たり前にできていますか。

 

高齢者には「人生の先輩として敬う→敬意を払われていると感じる」、子供や障害者には「子供扱いせず一人の人間として扱う→自尊心を引き出し、自立心につながる」。

 

もし自分が利用者の立場だったら、と常にイメージしていますか?

「トイレ行くよー」「いっぱい出るねぇ!」と言われるのと

「お手洗いに行きませんか」「すっきりしましたね」と言われるのと

どちらがいいですか?

どちらのスタッフにトイレ介助を頼みたいですか?

トイレとお風呂の介助場面でこそ、言葉遣いを丁寧にします。プライバシーの最たるところです。子供であっても、たとえ羞恥心が無さそうにみえるタイプの方であっても、認知症であっても、「本当は自分一人で用を足したい」ものだ、そこを「介助に入らせていただく」わけです。嫌なスタッフとは同室したくないでしょう、「◯◯さん、トイレ」と言われたら、心の中では “ご指名ありがとうございます”、なんですよ(^^)

失礼な態度をとるスタッフや心を許せるスタッフでなければ、出るものも出ないですね。

 

他のスタッフでは同室を拒否られる、感情的に対応して相手も怒ってしまい、出たいのにおしっこが出ない、出ても粗相する、この人はおむつだよね~という対応をされている利用者さんがいました。

私一人が「この方はトイレで排泄可能ですよ」と言って、宿泊時担当に付いた時も一度も失敗せずおむつや下着を汚すことなく毎回お手洗いでおしっこできた、という様な例に幾つも出くわしました。トイレ介助の指名率ナンバー・ワンは名誉なことであり胸を張っていいことだと思うのですが、利用者さんの立場からすると同室できるスタッフが一人しかいないなんて不幸なことです。どのスタッフとでも気兼ねなく心地よくトイレに行ける施設でなければ。

もしも自分だったら。常にそれを頭の片隅に。ちなみに、もしも自分が利用者の立場でトイレが自分一人ではできなくて誰かの手を借りなければいけないとしたら?十数年福祉の現場で働いてきて私だったら誰に頼みたいか?を考えました。出た答えは

「自分に頼みたい」

でした。自分一人でトイレに入りたい、という意味ではなくて、同室介助を頼みたい人物が自分自身しかいませんでした。そういう介助を心がけてきた、と自信を持って言えると共に、廻りに頼みたいと思える人材が一人も居なかった、ということでもあるわけでした。

 

 ①利用者の呼び方は「さん」付けに統一します。

どんなにご本人やご家族が求めたとしてもあだ名やニックネーム、ちゃん付けくん付けはしません。

繰り返します、

高齢者には「人生の先輩として敬う→敬意を払われていると感じる」、子供や障害者には「子供扱いせず一人の人間として扱う→自尊心を引き出し、自立心につながる」。

 

余談ですが:山田花子さん(仮名)を「山田さん」と呼ぶか、「花子さん」と呼ぶかは、それはその方のご希望に合わせて呼んで差し上げたいですね。女性の場合は下の名前で呼ばれるほうが一人の女性として扱われているように感じるらしく、うれしいと感じる方も多いと聞きます。私も “苗字+さん付け” よりも “下の名前+さん付け” で呼ばれたい派です。

 

◯職員の処遇・待遇

当たり前のことを書きます。。。

 

①職務内容に合った給料が支払われ、必要な休憩休暇がとれること。

昼食を利用者と共に摂り、介助や指導をしながら食べてるのは休憩にカウントできません(労基法に照らし合わせてもOUTです)。誤嚥や食後の服薬など気にかけながら仕事しながらなので自分の昼食は全然味がわからない味わってない。利用者と共に寝る、という場面も「みんな消灯時刻の9時には寝るからー」労働時間にカウントしないのはOUT、そんなことを言う上司はお勉強不足、上司としては失格です。「就労支援Bの現場だけど働く職員は労基法が守られてねーよ」それでは他人様の就労支援なんてできるわけないでしょう。労基法がわかっていないわけです。労基法が守られていないわけです。現場のスタッフも管理職も、職安や労基署の職員も、もう少し労基法の理念についてお勉強しましょうね。少しは理解しましょうね(-_-;)。。。

 

私は

いい笑顔で いい仕事を 安全に

したい。

 

それだけです。

 

途中で休憩をとるということは、疲れを癒やし、ストレスも軽減するわけで、施設職員による虐待防止とも決して無関係ではないのですよ。

これが理解できると、「アルバイトは短時間だから休憩を与えなくても良い」にはならんのですよ。神経を張り詰めた現場です、途中で休憩を与えることでより良くお仕事できるというものです。

 

②困難な問題が起こった時はいつでも相談でき必要なサポートを受けられるようなスーパーバイザーがいること。

スーパーバイザーは単なる上司や先輩を指すのではありません。言葉の響きが似ているアドバイザーとも異なります。◯◯長、って肩書が付いている イコール スーパーバイザーではありませんよ!(福祉施設の管理職でこの事を理解できている人が残念ながら少ない。恥ずかしいこと。)部下や現場のスタッフが壁にぶち当たった時に必要に応じてそのスタッフが適切に壁を乗り越えて更に成長できるように専門性(知識・技術)を持ってサポートする、スーパーバイズできる人を言います。

 

◯風通しを良くする

 

①現場スタッフのミス、失敗やヒヤリハットをどの様に処理していますか?ミーティングの場でその人を責める形で振り返ってはいけません。いつもそのように処理している施設では職員のストレスは溜まっていくばかりですし恨みの感情も湧いてきます。スタッフの失敗やヒヤリハット誰もが おかすかもしれない過ち」、自分の問題として受け止めます。そして、なぜ起こってしまったかを分析したり、どうすれば防げるか?をみなで考えます。上司は部下を叱る前に管理職としてまず自分自身が反省すること。

 

②第三者の目を入れる・常に意識する

利用者さんの日中活動に支障が出ない範囲で、原則としていつでも保護者や家族が様子を見に訪問可能にする。常に誰かのご家族が見学に・遊びに来ている、という状況であれば、利用者さんに対して乱暴な言葉遣いや介助はできないものです。第三者の目が無くても常に「今ご家族がここにいらしたとしても同じ支援ができる」こと。支援の様子をこっそりいつ動画を撮られていても構わない、恥ずかしくない支援ができる。全ての現場スタッフがそう意識して支援できているといい。

 

   

 

支援のセンス湧くラボ:虐待防止 ②機能不全の相談先

障害者福祉施設のスタッフとして働いていて、虐待を目にしてしまったらどうしますか。

上司に相談しなさい。ですか。

でも、その上司が虐待していたら?虐待の意識すらなさそうだったら?

かつての職場で何度も利用者への人権侵害の場面に出くわした。立場が弱くても戦ってきた。

 

他の障害者福祉施設でも 老人施設でも

吐きたくなるニュース。立て続けに流れた。 

 

児童の場合は児童相談所。そう習ったけど、相談所の見逃しや見通しの甘さで結果的に放置して被害児童が亡くなったっていうニュースを立て続けに聞いた。

 

施設の研修。「虐待にはこんな種類があります」とか「これは虐待になる?ならない?」のプリント資料はいっぱい配られた。

 

関連する法律も新しくなった。

 

でも

変わらない。

 

相談先の意識が足りない。

 

どうして考えないのだろう。

もしも自分だったら(その言葉遣いで、対応で、OKか?嫌か?)

もしもそこにその利用者の親がいたら(同じ言葉遣いができますか?同じ対応ができますか?)

 

相談先が機能不全だ ということは

利用者も

市民も

家族も

施設で働くスタッフも

誰にとってもがっかりだ。不幸だ。

 

勇気を出して前を向いて進もうとする気持ちを 削(そ)ぐから

 

虐待の相談先、「施設の管理職」や「公的な相談機関」の人権意識は重要で責任重大です。

 

人権って、何?

どういうこと?あなたは言えますか?

うまく言えないってことは、わかっていないってことなんです。

 

管理職のあなたは知っていますか?どうしたら施設職員による虐待を防ぐことができるか。答えられますか?

あなたの上司は答えられる人ですか?

あなたは、答えられますか?

答えられないってことは、わかっていないってことなんです。

 

よく耳にする答え:「研修を行う」。

(-_-メ)だからー、、、最初にも書きましたが、研修をやっている現場でも実際に虐待があるんです。人権侵害があるんです。研修は、やってもいいけれど、中身が問題です。研修をやって資料を配って安心なんかするな。虐待を防ぐ イコール 研修を行う ではありません。

 

 福祉施設で働く人知れず苦しんでいる現場スタッフはもちろん、管理職の人にこそ考えてもらいたい。

 

③の提案へと続きます。

   

 

 

 

 

 

 

 

第8回 高円寺びっくり大道芸2016を観て来ました。

久しぶりに大好きな大道芸を楽しんできました。青空の下、風に吹かれながら大道芸人のみなさんに、街に、笑顔をもらいました。気取らない街、高円寺。 

 

街全体で盛り上がる高円寺大道芸。まずは駅前でGetした公式ガイドブックでタイムテーブルをチェック、観たいパフォーマーと場所と時間からおおよそのスケジュールを組み早速Go!

 

全てのパフォーマンスを観られたら良いのですがそれは無理なので、今回もやっぱり興味のあるパントマイム中心に廻りました。

 

「ひこひこ」さん。

f:id:robinwakulabo:20160430220235j:plain

 浅草を中心に、しかし日本全国に着実にファンを増やしてきている魅力的なパントマイミスト。パントマイムにバレエ、アニメーションダンスなどの技も織り交ぜ、かつテンポよく魅せる魅せる。ひこひこさんの代名詞になりつつある演目 “アニー” もやってくれ、高円寺大道芸初登場でしたが今回も老若男女、観客のハートをがっちり掴んでいました。B.G.M.がちゃんとタイムリーなものを選んでいて笑ってしまった。。。

 

 

「チクリーノ」さん。 

f:id:robinwakulabo:20160430220335j:plain

お名前は存じあげていましたが、パフォーマンスを観るのは初めまして。今回はまず全身黒尽くめの出で立ちで登場、どうなることかと思ったら、次に不思議なレストランがオープン。ガイドブックに書かれていた通り、確かにそこにいたのは“たくらみ顔のオーナー”でした。手品もお上手でしたし、最後の大技パフォーマンスもバッチリ!決まりました。

 

 

「YUMIRKO」さん。

f:id:robinwakulabo:20160430220412j:plain

ユミルコさん。個人的にはジャグリングもアクロバットも進んでは観ない方なのですが(^_^;)、ガイドに “スペイン人と日本人”  “空中ブランコ”  “サーカステクニック” と、私の興味を引くフレーズが並んじゃってるものですから、ちょっと離れた会場ではありましたが、テクテク観に行きました。ジャグリングやのっぽな一輪車はスペイン人のミルコさん。優しそうなお人柄になんだかほのぼの。りんごをかじりながら複数のボールと共に操るのは観ていて楽しい気分。日本人のユミコさんは空中で堂々としたエアリアル。広いところで空中ブランコの演技、開放的な気分。息の合った二人。ショーの構成や観せ方の工夫によって、更に面白くなるかもな、と思いました。屋内と屋外ではもしかしたら感じが違うのかもしれないジャンルなのかな。今日観た中で文字通り一番の “大”道芸でした。

 

ほかにも

私は初めましての「エディー」さんのパントマイム、「TOKYO雑技京劇団」さんの変面、サンキュー手塚」さんの紙飛行機をモチーフにしたマイムコメディなど全編ではありませんでしたが拝見出来ました。

今回は風が時折強く吹いて、パントマイムもジャグリングもヒヤヒヤする場面もありました。

どこの会場もお客さんたくさんで、少し早めに行かないとあっという間に黒山の人だかり、写真を撮ることはおろか “全く見えない”であきらめて移動、ということもありました。大道芸を座って観るためにクッション性のある敷物も持参して臨むのですが、今回はそれを使うのも限られてしまいました。

大道芸を観るのに必要な持ち物等については、後日又、あらためて書くとして。

今回、高円寺びっくり大道芸2016公式ガイドブックがとてもわかりやすくて良かったです。タイムテーブルも、地図も、パフォーマー紹介も。そのガイドブックに “大道芸を楽しむための5つのルール”が書かれていて、これも良かったので抜粋しますね。

 

☆列の前の人は座って見てください。

☆パフォーマーにイタズラしないでね。

☆場所取りはしないでください。

☆カメラの三脚や自撮棒は使用しないでください。

☆パフォーマンスを観た後には投げ銭をお忘れなく。

 

うん、大事だ!

   

旅のしおり:スペイン・バルセロナ ⑤トイレにまつわるエトセトラ

バルセロナの旅で少々私が苦労したのはトイレ問題でした。ガイドブックには「バルに入ってコーヒーを一杯頼んで借りろ」と書いてある。現地の人にもそう言われた。せっかくのスペイン・バルセロナの旅だからバル文化は楽しみたいけど、コーヒーそんなに好きじゃないんだよねぇ私。コーヒーじゃなくても、日に何度も飲みに入るのもちょっとな、、、。夏の街歩きの水分補給は基本、炭酸水持ち歩きでちびちびやるタイプ。時間とお金の節約旅なら尚更。

 

私が訪れた時は夏だったので、汗をかくだけであまり尿意はもよおさない、、、でも。女性の場合は生理もあるわけです。その日に当たるとどうしても定期的にトイレに入らなければいけない。そうなってしまった私は当初立てていた予定を変更し、夜、あらためて地図を広げ、翌日行きたい地域・場所の近くで無料で利用できそうなトイレスポットに赤丸を付け、ルートを変更。自分なりのトイレマップを作りました。

どんなところがある?

東京であれば、たとえば地下鉄を見つければとりあえず利用できる。でもバルセロナで駅のトイレを借りようと思ったら、地下鉄にはなく、スペイン鉄道RENFEのターミナル駅となります。私はトイレを借りるためだけに寄りました。

デパートは安心して利用できるけれど、日曜日などそもそもやってなかったりするところもあるので、事前に何曜日が営業日か休業日か調べておいたほうが良いです。

ピカソ美術館はトイレだけお借りすることも可能で大変助かりました。美術館へ行く道 “プリンセサ通り”もいろんなお店があって楽しいですしね。

あとはシウタデリャ公園の売店裏のトイレも利用できましたし、バルセロネータ(ビーチ)の仮設トイレも入りました。

以上、どこもひどく困るような問題なく利用できました(^^)どこも鍵はかかりますしちゃんと流れます。汚れのひどいところもほとんどなかったですし、ペーパーも一応あります。でも足りなくなった時のことも考えて、万が一のために流せるポケットティッシュは多めに持ち歩くのをおすすめします。女性の場合はバルのほかにどこに自分が利用できそうなトイレがあるか、目星をつけておくと良いなぁと思いました。

 

一つ、ショックな場面にも出くわしました。それは、ランブラス通りを過ぎて横道に入った、レイアール広場付近。レストランなどで賑わう一方、物乞いの人もいる場所、貧富の差が激しいな、、、と思って歩いていたら、背の高い大柄のおばあさんが中腰で不自然に立っていました。?おばあさんは立ったまま、街なかで用を足していました。日本にも路上生活者はいるし、私はいつも明日は我が身だと思っているし、認知症で粗相をしてしまうお年寄りもいます。でも、立ちションする女性は初めて目にしたので正直ショックでしたし、悲しい気持ちになりました。このおばあさんだって、今は今の事情があって、そして、若い娘時代もあって、子供時代もあって、彼女には彼女なりの、たくさんの物語があるんだと思うと、どうにもやりきれない気持ちになった。「これは別にスペインだからではない。日本だって、日本だって、、、」。悲しい場面ではあったけれど、これもやっぱり、旗を持ったガイドさんに付いて一日廻るコースが決められたツアーだったら、おそらく出くわさなかった。

 

 

生理用品はお国柄が出て面白いです。

日本からも持参しましたが、バルセロナでも買い足しました。昔は良く「向こう(外国)のはおむつみたいにぶ厚くて大きいんでしょう」と言われていましたね。ところがどっこい、逆でした。大きいデパート、大きめのスーパー、一般的なドラッグストアなど7〜8店入ってみましたがナプキンはスリムタイプしか見つかりませんでした。

ナプキンの大きさについては、たとえスペイン語がわからなくても大丈夫。ほとんどは日本と同様の涙マークで “量が多い日用” “少ない日用” の表示がされていました。また、cmで表示している商品もあるから具体的な長さもだいたいわかります。

でも細くて薄いスリムタイプばっかりは心もとないよ。。。

薬局でカタコトのスペイン語でやりとり。「こっちとこっちだとどっちが大きいですか?」「同じ。」「このウルトラってタイプもあるって書いてあるけどありますか?」「置いてない。」(-_-;)

そのくせ

日本にはまず売ってなくて向こうでは普通に売られていたのがタンガ。逆三角形のナプキン。Tバック文化のスペインならではの商品。そうか、たぶん向こうはタンポン使用率が高いからタンガが普通に並べられているしスリムタイプが主流なのか。現地で暮らしている女性の方々、私の見立ては当たっていますか?

「多い日も安心」「横モレを防ぐ」生理用品、私はやっぱり日本製がいいなぁと思いました。他の国はどうなのかしら。

   

 

 

支援のセンス湧くラボ:虐待防止 ①祖母の話

私のおばあさんは、亡くなる直前に入院した病院で虐待を受けました。

もう三十年以上前に亡くなった祖母の話。

だけど、大人になった今でも忘れることはできない。

 

 当時私は小学生でした。祖母とは一緒に暮らしてはおらず、年に一回、夏休みに家族で田舎へ行くと会えるのでした。のどかな田畑、山、川に囲まれた、野菜のおいしい自然豊かなところ。おばあさんは、夜になると「おやすみ」のかわりに「ションベンたれて寝ろ(トイレで用を足してから寝なさい)」と私たちに声をかけてから自分の寝床へ入った。いくつになってもきれいでいようとする心を忘れない人で、私達が遊びにお邪魔した際にみんなで集合写真を撮ろう!ということになり、みんなが庭に出て来ているのになかなか出てこない。ちょっとだけ待たせて、おばあさんはピンクの花がらのワンピースに着替え、お化粧をして登場しみんなをずっこけさせた。そんな可愛らしい素敵なおばあさんでした。

 

おばあさんは更に歳を重ねて行くうち、ある時体調を崩し、当時長男夫婦と内孫と住んでいましたが、諸事情有り 地元の総合病院に入院し、その後なぜか同県の精神病院へ転院となりました。周りの声を訊く限りその時彼女が今で言うところの認知症の症状が出ていたとも考えにくく、精神状態がそこまで不安定だったとも考えにくいのですが、なぜ精神病院への転院となったか、経緯がわからない。

その精神病院へ見舞いに行った親戚が、おばあさんから「家に帰りたい」と言う言葉を聞いた。

精神病院から退院したおばあさんは更に具合が悪くなっていて、実家から連絡を受けて会いに行った母が見たおばあさんは「別人になっていた」。もう実の娘とはわからなくなっていて、あさっての方向に視線が行っていた、と。床ずれ(褥瘡)もあった、と。

 

おばあさんが入院していた精神病院で何があったのか。

おばあさんはお風呂に入れてもらう際、職員に抱きかかえられ浴室まで行くと、硬い浴室に落とされたと。シャワーは熱湯だったり冷水だったりしたんだと。本人が不満を訴えたら、おとなしくなる注射を打たれたんだと。そばで暮らすおばの言葉として後日又聞きで私は知るのです。

 

田舎から離れた東京で暮らす当時まだ小学生だった私には、おばあさんを助けに行くことができませんでした。

助けに行くことができなかったとはいえ、子供ながら事実が知りたいと思っていました。それはどこの病院なんだ。どこの病院か、名前も知らずにうやむやに終わらせたら、おばあさんは浮かばれないだろう。病院名を知りたい。当時はインターネットなどなく、少しでも手がかりになる情報を調べようとすればテレビやラジオ、新聞、週刊誌か図書館だけでした。結局病院名はわからないまま、三十年以上の月日がたってしまった。

 

おばあさんは、悔しかっただろう。

 

大人になってからも、そのことが 頭から離れない。

 

私が障害者福祉の仕事に十年以上携わり、途中で介護福祉士の国家資格取得に挑戦しよう、絶対受かろう、と思ったのは、このことも理由の一つになっていました。あの時私はおばあさんを助けてあげられなかったけど、私は、人権人格を尊重した心地良い介助をしよう。

職場でも「それは虐待じゃないか」と思われる場面を何度も目にしてきた。

もしも自分だったら。

そう思うと、見ぬ振りなどできないし無関心でもいられない。先輩や上司に対して、虐待をやめさせることが何度かあったし、一度だけその場では助けてあげられなかった時は、自分が虐待しているのと同じだとずっと自分を責めることになった。

ひとは、一人ひとりに物語があって、それは、自分にも、あなたにも、お年寄りにも、身体の不自由な方にも、音声言語が不自由な方にもあるんだということ。福祉の仕事をしているとしばしば人権という言葉に出くわすけど、自分の中で咀嚼できている人間はどの位居ることだろうか。

ひとは、いつでもどんな時でも、一人の大切な人間として扱われたいんだ。

 

私は、大切に扱われたい。

 

三十年以上ずっと気がかりでいて、ずっと母に病院名を調べてくれ、とお願いしてきたけれど、母には母の事情もあって、母はずっと調べようとはしてくれずにいました。母なりに病院名を調べることを含め、この件には触れたくない、避けたい、思い出したくない様子でした。私は母なりに辛い作業になることに理解は示しつつも、「おばあさんを助けてあげられなかったけれど、せめて病院名くらいは知ろうよ。そうでなければ、おばあさんも浮かばれない。お母さんだってずっと引っかかったままでいいの?昨日今日急にお願いしたことではなくて、何年も前から調べて欲しい、とずっとお願いしてきたことだよ。調べないならもう一緒に田舎へお墓参りへ行けないよ。」

母はこの件で何度も逆ギレし、私に暴言を吐いたりもしました。しかし一人ではもうお墓参りにも行けない年齢となり、姉妹へ電話をかけ病院名を調べてくれました。

 

それは、当時ニュースで報道された病院でした。「おばあさんが入院していたのはここじゃないのか?時期も場所もあてはまるじゃないか」当時小学生だった私の見立て通りでした。

三十年以上たって、高齢者や障害者に関連する法律が変わりました。介護保険制度もできました。高齢者のボケは認知症という言葉で呼ばれるようになりました。人々の人権感覚は変わったか。もう誰も悲しい扱いはされていないか。どの病院も、どの福祉施設も、安心できる利用したい施設になっているか。

アメイジング・グレイス

アメイジング・グレイス

 

今宵の月のように

今宵の月のように