音楽処方箋:忌野清志郎さん
生きづらさ息苦しさが続く中
音楽に癒やされることは多くて
一度だけ生の清志郎さんを見たことがある。
高校生の時に、当時の私はまだ大ファンとまでは言えなかった程度でしたが、仲良くしていたお友達がRCサクセションのライブに誘ってくれて、
その子は学校ではおとなしめの子だっただけに、今思えばこのぶっとんだアーチストのライブに行きたいと思ったってことは、内に秘めた当時の彼女なりの思いは熱いものがあったんだろうな。生の清志郎さんを見れたことは貴重だった。彼女とはもう連絡が取れていないけれど、もしまたひょっこり会う機会があったら、「あの時誘ってくれてありがとう」とお礼を言いたい。
ライブ会場は武道館でした。ステージに対して右横辺りの席だったと記憶している。初めて見る清志郎さんはエネルギーであふれていて、輝いていて、日本で一番おしりがかっこいいロッカーだと思った^^;
かっこいいのはおしりだけではなくてですね。
詩も、ギターも、ファッションも、お人柄や生き方も、全部好きだ。かっこいい。
「雨上がりの夜空に」「トランジスタラジオ」はいつ聴いてもいいですね。
清志郎さんは原発の問題にも早くから気付いていらっしゃって、私はアルバム『カバーズ』を手に入れた。「サマータイム・ブルース」「イマジン」はもっと日本の反原発運動で流れていい。
晩年の曲では「Jump」に何度励まされていることか。彼自身が病気と闘っている時に、こんなに前向きな曲を作った。亡くなってだいぶ経つのに、今でも彼の曲が詩が歌声が、残された私たちを励ます。
私が大好きで尊敬していてあこがれていて励まされる人は、みんなはみだしている。
はみ出しを止めなかった人だけが、人々の心を打つ。世界を変えている。
国の敷いたレールや世間の常識が合わないと感じたらそれには乗っからず、時に笑われても孤独でも、自分の志を貫いている。その生き様が私を励ます。忌野清志郎という人間も、死んでなお私に影響を与えている。